上智 FLA 🔗 (推薦入試)|2026年度 過去問の出題傾向と政策提案型英語エッセイを徹底分析
日本の社会問題がテーマ
2026年度の上智 FLA 推薦入試では、2024年度・2025年度にあった課題文や引用文がなくなり、社会問題そのものを自分で選び、具体的な制度として解決策を組み立てる形式へ転換しました。
受験者は自らを「日本の内閣の一員」であると想定し、日本社会に前向きな変化をもたらす新しい法律を提案するという、英語エッセイ課題です。
日本社会が抱える問題を自分でひとつ選び、それに対してどのような法律を作るのかを考えるというもの。
法律のテーマや規模、内容は自由ですが、現在の日本社会が抱える具体的な困難や弱点、不安定性に対応し、実際に実行・運用できる提案であることが求められました。
2024・2025年度から大きく形式が変化
上智 FLA 2026年度で特に目を引くのは、2024年度・2025年度に出題されていたような課題文がなくなったことです。
前年度までの「引用文を読んで抽象的な問いに答える」形式から大きく転換し、政策提案型の英語エッセイとなりました。
つまり、与えられた文章を理解し、それについて意見を述べるだけではありません。受験者自身が「何を問題と考えるのか」を決め、さらに「それをどう変えるのか」まで考える必要があります。
「法律を作る」ところまで具体化する
受験者は、単に社会問題について意見を述べるだけではなく、「どのような法律を作るのか」「その法律はどのように機能するのか」「なぜ必要なのか」「どのような社会的影響をもたらすのか」までを具体的に論じる必要がありました。
たとえば、少子化、高齢化、教育格差、長時間労働、地方の衰退、ジェンダー不平等、外国人住民との共生など、日本社会にはさまざまな課題があります。
ただし、「貧困をなくす」「教育をよくする」といった大きな理想を示すだけでは、法律案にはなりません。
誰を対象にするのか。誰が実施するのか。どのような仕組みで機能するのか。そして、その結果として何が改善されるのか。そこまで具体化する必要があります。
個人的経験ではなく「立法者」の立場で書く
もうひとつ特徴的なのが、個人的な経験を中心に書かないよう求められていたことです。
FLA 2025年度は、自分自身の学びや人生と結びつけてリベラルアーツ教育を論じる問題でした。それに対して2026年度は、立法者というプロフェッショナルな立場を想定してエッセイを書く必要があります。
「私はこう感じた」「私の学校ではこうだった」という個人的な体験だけではなく、一般の読者が納得できる公共的な理由によって、自分の提案を支えることが重要です。
「何でもいい」からこそ、日頃の準備が重要
トピックは自由です。しかし、「何でもいい」と言われると、かえって難しくなります。
自分がほとんど知らない社会問題を選んでしまえば、法律の仕組みや必要性、社会への影響まで、60分で具体的に論じることは容易ではありません。
そのため、日頃から日本や世界の社会問題に触れ、「自分なら何を問題と考えるか」「どのような制度なら改善できるか」を考えておくことが重要でした。
ニュースを読む際にも、問題点を知るだけでなく、誰が関わっているのか、現在どのような制度があるのか、何を変えれば改善できるのかという視点を持つことが、エッセイ対策につながります。
まとめ
上智 FLA 2026年度・推薦入試は、前年度までの引用文読解型から、より自由度の高い政策提案型エッセイへと大きく変化しました。
重要なのは、目新しいテーマを選ぶことではありません。
選んだ社会問題をどこまで具体化し、法律として機能する形に設計し、その必要性を公共的な理由によって説得的に説明できるか。
英語力だけではなく、社会問題への関心、制度を構想する力、実現可能性を考える力、そして自分の考えを論理的に組み立てる力が求められた年度だったといえます。