立教 GLAP 🔗 (国際コース選抜)|2026年度 過去問:出題傾向と対策を徹底分析
この記事でわかること
2026年度の立教大学 GLAP(Global Liberal Arts Program)国際コース選抜では、「教育と子どもの貧困」をテーマとする問題が出題されました。
UNICEFのレポートで世界的な背景を確認した後、The Mainichi(毎日新聞)の英文記事から日本の子どもの貧困と教育格差を読み解きます。
さらにQuestion 3では、提示された4つの社会的立場から「現場」と「政策立案」の立場を一つずつ選び、300~350語で解決策を提案することが求められました。
2025年度よりもさらに一歩進み、複数の視点を組み合わせて一つの解決策を構築する力が試された年度です。
「教育と子どもの貧困」がテーマ
2026年度の立教大学 GLAP 国際コース選抜では、「教育と子どもの貧困」がテーマとなりました。
まずUNICEFのレポートから、この問題の世界的な傾向が示されます。続くパッセージはThe Mainichi(毎日新聞)の英文記事からの抜粋で、日本における子どもの貧困と教育格差が論じられました。
経済的な困窮が教育機会の喪失につながり、それが将来の所得格差へとつながっていく。そうした「格差の連鎖」をどう断ち切るのかが、問題全体を貫くテーマです。
世界的な問題から、日本の具体例へ
立教 GLAP 2026年度の特徴のひとつは、問題を世界的な視点と日本国内の視点の両方から捉えさせていることです。
UNICEFの短いレポートでは、子どもの貧困と教育格差が世界的な問題であることが示されます。
一方、The Mainichiの記事では、日本の子ども食堂や無料塾などの民間支援、学校現場が抱える課題、教師が生徒と向き合う時間の不足など、より具体的な問題へと議論が進みます。
なお、2025年度にあった統計表(Table)は、2026年度には掲載されていません。
Question 1・2は20~30語で要約
Question 1とQuestion 2は、それぞれ20~30語で答える短文記述です。
Question 1では、困窮家庭の生徒に対して民間団体がどのような支援を行っているか。Question 2では、格差の連鎖を断ち切るために学校がどのような対策を取れるかが問われました。
20~30語という非常に短い制限の中で、本文から必要な情報を選び、余分な表現を削ってまとめなければなりません。
したがって、立教GLAP入試では長文読解力だけでなく、本文の核心を見抜き、短い英語へ凝縮する要約力も重要です。
Question 3は「2つの立場」から解決策を提案
そして2026年度で最も特徴的なのが、Question 3の英文エッセイです。
提示された4つの社会的立場から2つを選び、子どもの貧困と教育格差に対する解決策を300~350語で提案する形式でした。
選択する立場は、支援団体スタッフや小学校教師といった「現場」から一つ、国会議員や行政職員といった「政策立案者」から一つです。
つまり、ひとつの社会問題を、異なる高さから同時に見ることが求められています。
「現場」と「政策」をリンクさせる
それぞれの立場から優れた提案をすることも重要ですが、さらに説得力を高めるには、二つの提案が互いにリンクして機能する論理展開を作ることが重要です。
たとえば、政治家として教育予算や専門スタッフを増やす。その結果、教師の事務負担が減り、生徒一人ひとりと向き合う時間を確保できる。
このように、政策による改革が現場の行動を可能にするという因果関係を作れば、二つの立場が単なる別々のアイデアではなく、一つの解決戦略になります。
2025年度より高度になった課題解決型エッセイ
立教 GLAP 2025年度のQuestion 3では、一つの社会的立場から解決策を提案しました。
それに対して2026年度は、二つの異なる立場を組み合わせる形式へと発展しています。
現場では何ができるのか。制度として何を変える必要があるのか。そして両者がどう協力すれば、より持続的な解決につながるのか。
同一の課題に対して複数の視点からアプローチし、それを一つの英文エッセイとしてまとめる、非常に高度な思考力と英語運用能力が求められました。
立教GLAP入試に向けた対策
2026年度の過去問から考えると、立教GLAP入試では、社会問題について「賛成・反対」を考えるだけでは十分ではありません。
ニュースや英文記事を読んだ際には、「誰が困っているのか」「なぜ問題が起きているのか」に加えて、「現場では何ができるか」「政府や自治体なら何ができるか」という二つのレベルから考えてみてください。
そして、それぞれの対策を別々に終わらせず、「制度を変えることで現場がどう変わるか」「現場の課題を政策がどう支えられるか」まで考える練習が有効です。
まとめ
2026年度の立教GLAP入試は、子どもの貧困と教育格差という社会問題を、単一の視点ではなく複数の立場から考えさせる出題でした。
求められたのは、英文を正確に読む力だけではありません。
現場の当事者として問題を見る力、社会制度として問題を捉える力、そして両者を結びつけて実行可能な解決策へと組み立てる力。
2025年度以上に、「自分ならこの社会問題をどう変えるか」という課題解決力が問われた、やはり立教 GLAP らしい入試だったといえます。