立教 GLAP 🔗 (国際コース選抜)|2025年度 過去問:出題傾向と対策を徹底分析
この記事でわかること
2025年度の立教大学 GLAP(Global Liberal Arts Program)国際コース選抜では、「アメリカの大学と人種問題」をテーマとする英語小論文が出題されました。
扱われたのは、米国の大学入試におけるアファーマティブ・アクション(積極的格差是正措置)という、現在も議論が続く非常にセンシティブな問題です。
2つのReadingと統計表を読み、短い英文で内容を要約したうえで、最後には自ら社会的立場を設定し、約300語で解決策を提案する構成でした。
ここでは、立教 GLAP 入試の2025年度過去問について、Question 1~3の特徴と、そこから見えてくるGLAP独自の出題傾向・対策を詳しく分析します。
「アメリカの大学と人種問題」がテーマ
2025年度の立教大学 GLAP(Global Liberal Arts Program)国際コース選抜では、「アメリカの大学と人種問題」がテーマとなりました。
具体的に扱われたのは、米国の大学入試におけるアファーマティブ・アクション(積極的格差是正措置)です。
人種差別の是正や機会の平等を目指す一方で、公平性や大学の多様性をどう両立させるのか。米国でも現在進行形で議論されている、非常にセンシティブかつ高度な社会問題です。
2つのReadingとTableを読み解く
まずReading 1で、アファーマティブ・アクションとは何か、その背景や問題点について概要説明が与えられました。
続くReading 2は、The New York Times紙の記事からの抜粋です。
アファーマティブ・アクションが禁止された後、ミシガン大学やカリフォルニア大学が学生の人種的多様性を維持しようとした事例が扱われています。
さらに統計表(Table)も与えられ、本文だけではなく、数字から状況を読み取ることも求められました。
つまり立教 GLAP 2025年度入試では、英文を読むだけではありません。文章とデータを組み合わせて、社会問題の実態を把握する力が必要になります。
Question 1・2は短い英文で要約する
制限時間は90分で、設問は3問です。
Question 1は20~35語、Question 2は30~40語。Reading 1・2やTableから必要な情報を読み取り、設問に対する答えを非常に短い英文でまとめる形式でした。
この語数では、本文をそのまま書き写す余裕はありません。
何が重要なのかを判断し、不要な情報を捨て、必要な根拠だけを自分の言葉でまとめる必要があります。読解力だけでなく、要約力とパラフレーズの精度が問われる問題です。
Question 3は約300語の課題解決型エッセイ
そして中心となるのが、Question 3の英文エッセイです。
約300語で、大学における機会の平等や多様性を維持するための具体的な戦略を提案することが求められました。
特徴的なのは、単に「私はこう思う」と意見を書くのではなく、社会的立場を自ら設定したうえで提案する点です。
学生、学生会長、教授、大学運営者、弁護士、活動家、大学職員など、自分が選んだ立場から「自分なら何をするか」を考えます。
受験者に「問題を解決すること」が求められているわけではない
アファーマティブ・アクションは、大人や専門家の間でも簡単に答えの出ない問題です。
したがって、受験者に「この問題を完全に解決すること」が求められているわけではありません。
重要なのは、問題の複雑さを理解したうえで、自分とは異なる状況や社会的立場に立ち、「自分のこと」として問題に取り組み、根拠のある提案を行えるかということです。
理想論を述べるだけではなく、ReadingやTableから読み取った問題点に対して、その立場だからこそ実行できる具体的な行動を示す必要があります。
「立場」と「提案」を一致させる
立教 GLAP のQuestion 3で特に重要なのが、選んだ立場と提案の整合性です。
たとえば学生会長なら、学生同士のメンター制度や対話の場を作る。大学職員なら、奨学金や入試制度、学生支援の仕組みを改善する。
「誰として考えるのか」によって、実行できることは変わります。
そのため、エッセイでは誰が、何をするのか。そして、それによって何が改善されるのかを具体的に示すことが、説得力につながります。
立教 GLAP 入試に向けた対策
2025年度の過去問から考えると、立教GLAP入試の対策では、社会科学系の英文を読むだけでは十分ではありません。
英文記事を読んだら、「何が問題なのか」「誰が困っているのか」「なぜ起きているのか」「自分が当事者なら何ができるのか」まで考える習慣をつけ。
また、20~40語程度で本文を要約する練習と、ひとつの社会問題について立場を決め、具体的な解決策を300語程度の英語で組み立てる練習も有効です。
まとめ
2025年度の立教 GLAP 入試は、読解、データ分析、英文要約、そして課題解決型エッセイを組み合わせた、非常に高度な問題でした。
問われたのは、単なる英語力ではありません。
正解のない社会問題を正確に理解し、異なる立場を想像しながら、自分なりの具体的な一歩を提案する力。
自分とは異なる状況に立ち、「自分のこと」として問題に向き合えるか。その姿勢まで含めて試された、立教 GLAP らしい英文エッセイ課題だったといえます。