Aogaku Dept. of English 2025 Review - EXAM COLLEGE
~ English, Your Wings ~|国際系総合型選抜 対策テキスト出版

Aogaku Dept. of English 2025 Review

青学 英米文学 (Dept. of English) 🔗|自己推薦・2025年度 過去問レビュー

「修理する権利」から、消費社会と責任を読む

青学英米文学科の自己推薦入試では、英文を正確に読む力に加えて、本文の論点を日本語で整理し、自分の意見を英語で簡潔に述べる力が問われます。

2025年度は、現代社会において世界的な広がりを見せる「Right to Repair Movement(修理する権利運動)」をテーマとした出題でした。

課題文では、製品を修理して使い続けることが、消費者、企業、環境、独立した修理店にどのような意味を持つのかが論じられていました。

課題文:サステナビリティを「英文構造」から理解する

課題文は、英検準1級レベルの約520語のパッセージでした。環境問題、大量消費社会への批判、消費者と企業の法的な関係性など、現代のサステナビリティ(持続可能性)を巡るタイムリーかつ多角的な議論を扱っています。

英文の語彙や文構造自体はオーソドックスであるものの、論理の展開が緻密であり、単に「英語が読める」だけでは高評価は狙えません。特に重要なのは、この運動を単なる「物を大切にしよう」という話として読まないことです。

本文では、修理のためのマニュアル、ソフトウェア、道具、部品へのアクセスが問題にされており、そこには企業が製品の寿命をどこまで支配できるのかという、より深い論点があります。

「企業」「消費者」「環境」「独立した修理店」といった複数の主体が、この運動によってどのような影響を受け、どのような責任を共有していくのかを構造的に把握する「クリティカル・リーディング」の力が問われました。

問題 I:下線部から全体の論旨までを要約する

「問題I」は、下線部分を中心として、本文の論旨を日本語に要約するというものです。実際には、下線部分について述べられていることを、本文をふまえて説明する形式でした。

限られた時間内で、与えられた英文を正確に理解して要点を抽出し、それを明確かつ簡潔に日本語で表現する能力が求められました。ここで大切なのは、下線部だけを訳すのではなく、本文全体の主張と結びつけて説明することです。

とくに、企業だけが製品を所有し、消費者の修理を制限するのではなく、企業と消費者が製品に対する一種の所有と責任を共有する、という考え方を読み取れるかがポイントになります。

問題 II:消費者心理まで踏み込む英作文(エッセイ)

「問題II」は、課題文のテーマに関わる設問が与えられて、自分の意見を80~100語の英文で述べるというものでした。設問では、修理に時間やお金がかかる商品を多くの人が買うのか、それとも常に「the newest, shiniest product on the market」を選ぶのかが問われました。

語数・時間の制約がタイトな中で、内容・構成ともに整った、無駄のない英文エッセイを書く力が求められました。ここでは、環境に良いから修理すべきだ、という一般論だけでは弱くなります。

多くの消費者は便利さや新しさに惹かれる一方、価格、使いやすさ、環境意識によって選択が変わる、という現実的な視点が必要です。

まとめ

2025年度の青学英米文学科自己推薦入試では、Right to Repair Movementを通して、現代の消費社会をどのように読み解くかが問われました。

対策として、一般英字誌レベルの英文に慣れることは最低限必要です。その上で、本文の論理を構造的に整理し、日本語でも英語でも、自分の考えを簡潔かつ豊かに表現できるようにしておくことが大切です。

 

『鳥本』青学 英米文学科 2027年度版を見る →