上智 国際教養(FLA) 公募推薦 2027 失点を防ぐ7つの直前チェック
課題文あり・なしの両形式に対応。60分の英語エッセイを、論理と具体性のある答案に仕上げるための最終確認
この記事でわかること
上智大学国際教養学部(FLA)の公募推薦では、「English Aptitude Test(essay writing)」として、60分で英語エッセイを書く試験が行われています。
2024・2025年度は短い課題文や引用を踏まえて論じる形式でしたが、2026年度は課題文がなく、日本社会をよくする新しい法律を提案する形式へ変わりました。
2027年度も同じ形式になるとは限りません。そこで今回は、『鳥本』2027年度版をもとに、書き終えた答案を見直す際にも、書き始める前にも役立つ7つのチェック項目を紹介します。
FLA ① 設問の要求をすべて拾っているか
最初に確認したいのは、「何について書くか」ではなく「何を答える必要があるか」です。
2024年度は未来に必要な価値観とその理由、2025年度はリベラルアーツ教育で重視すべき学びと、それが21世紀の自分自身の人生をどう豊かにするかが問われました。2026年度は、新法の内容だけでなく、その仕組みや必要性、社会への影響まで説明する必要がありました。
設問に複数の条件がある場合、一つでも見落とすと、立派な英文でも問いへの答えとして不十分になります。書く前に要求を短くメモし、最後に一つずつ照合しましょう。
FLA ② 課題文があるなら、要約だけで終わっていないか
2024・2025年度のように課題文がある場合、その中心的な考えを理解することは出発点です。しかし、引用の説明や賛同だけでは、自分の論考になりません。
たとえば「価値観」という抽象語なら、自分が守るべきだと考える価値を具体化し、なぜ未来にも必要なのかを論じる。「リベラルアーツ教育」なら、どの学問領域を重視し、その教育が21世紀に自分自身の人生を意味ある充実したものにするうえでどう役立つのかまで論じます。
課題文を正確に受け止め、自分自身の論点に変換できているかがチェックポイントです。
FLA ③ 導入で立場と論旨を明確にしているか
Introduction(導入)は、読み手に答案全体の方向を示す「地図」です。長い背景説明で語数を使いすぎず、何が問題で、自分は何を主張するのかを早めに示しましょう。
課題文あり型では引用の考えに簡潔に触れてから立場を述べます。課題文なし型では、設問の条件に従って扱う問題と、それに対する考えを明確にします。「結論を最後まで隠さず、冒頭で主張を示すこと」が、論理を一貫させる第一歩です。
FLA ④ 本論3段落が、一つの主張を支えているか
『鳥本』がすすめる基本形は、導入・本論3段落・結論の5段落構成です。ただ5段落に分ければよいわけではありません。本論では、「1パラグラフ・1アイディア」を徹底しましょう。
たとえば2025年度の教育論なら、人文学の意義、実践的な学び、現代社会で必要なリテラシーと分けられます。ただし、それぞれが冒頭の主張を支え、次の段落へ自然につながる必要があります。また、各段落の冒頭には、その段落で説明する論点を示しましょう。例を詰め込みすぎて、一段落の役割がぼやけていないかも点検します。
FLA ⑤ 理由と具体例が、主張を支えているか
「多様性が大切だ」「教育は必要だ」と書くだけでは、説得力が生まれません。なぜそう言えるのか、現実のどの場面に当てはまるのかを説明しましょう。
具体例は特別な体験である必要はありません。学校での議論、地域活動、AIの利用、異文化交流などでも、主張との関係が明確なら有効です。大切なのは、例を置いて終わらず、「その例が、なぜ自分の結論を支えるのか」まで書くこと。事例の羅列になっていないかを確認してください。
FLA ⑥ 提案型なら、仕組みと実現可能性を説明しているか
2026年度のような提案型では、「社会を改善すべきだ」という理想だけでは不十分です。誰を対象とし、誰が実施し、どんな制度で問題を改善するのかを具体的に説明します。
たとえば教育格差を扱う場合、支援対象を定め、自治体による学習支援の仕組みを考える、といった方法があります。さらに、その取り組みがどのような効果を生むのかまで示しましょう。
2026年度は実行・執行の可能性や、一般の読者に通じる公共的な理由づけも求められました。「提案→仕組み→効果」がつながっているかを確認します。
FLA ⑦ 結論と英語表現まで見直せているか
Conclusion(結論)では新しい論点を出さず、導入の主張と本論の要点を回収します。最後の一文が設問の核心に戻っているか、途中で主張が変わっていないかを確かめましょう。
『鳥本』では、60分の配分例として構想10分・執筆45分・見直し5分を示しています。2024〜2026年度に語数指定はなく、『鳥本』では300語余りを目安とします。いずれも大学の指定ではありません。
最後は時制、冠詞、単数・複数、スペリングを確認し、論理と英語の両方を整えて完成させることを優先してください。また、見直し時間を5分ほど残すつもりで進めると、本番中に時間調整がしやすくなります。
まとめ
上智FLAの公募推薦で大切なのは、形式を暗記することではなく、設問を正確に読み、主張・理由・具体例を一つの論理にまとめることです。直前期には過去問や模擬問題を60分で解き、今回の7項目で答案を点検してみてください。
2027年度に形式が変わっても、条件を読み直し、書けることを順序立てて表現する姿勢は変わりません。
そして自分の考えを他人事のように述べず、課題に当事者意識を持ち、みずから向き合う姿勢をエッセイの言葉で表現することが、最も大切です。
上智 国際教養 公募推薦のよくある質問
Q. 2027年度も、2026年度と同じ提案型の英語エッセイが出題されますか?
A. 2027年度も同じ形式になるとは限りません。2024・2025年度は課題文や引用を踏まえて論じる形式でしたが、2026年度は課題文のない政策提案型でした。どちらの形式にも対応できるように準備し、本番では設問の条件を正確に確認してください。
Q. 上智FLAの英語エッセイは、何語・何段落で書けばよいですか?
A. 2024〜2026年度には語数指定がありませんでした。『鳥本』では、60分で完成させるための目安として300語余り、導入・本論3段落・結論の5段落構成をおすすめしています。ただし、大学が指定した語数や段落数ではありません。重要なのは、設問の要求を満たし、論理的な一貫性を保って最後まで書き切ることです。
Q. 英語エッセイの直前対策では、どのような練習が効果的ですか?
A. 過去問や模擬問題を使い、実際に60分で答案を完成させる練習がおすすめです。『鳥本』では、構想10分・執筆45分・見直し5分を一例としています。完成後は、設問条件の見落とし、主張と具体例のつながり、本論の構成、結論の一貫性を確認しましょう。英語の文法やスペリングだけでなく、答案全体の論理を点検することが重要です。
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