上智 国際教養(FLA) 公募推薦 2027 エッセイを60分で解く当日戦略
形式変更にも慌てない。設問確認から構想・執筆・見直しまで、60分で答案を完成させるための直前チェック
この記事でわかること
上智大学国際教養学部(FLA)の公募推薦では、「English Aptitude Test(essay writing)」として、60分の英語エッセイが出題されています。
2024〜2026年度で設問形式は変化しましたが、共通するのは、自分の考えを論理的な英語で表現する力が問われていることです。
本番で重要なのは、過去問と同じ形式を期待することではなく、出題された条件に合わせて考え、最後まで答案を仕上げること。『鳥本』2027年度版の分析をもとに、当日の5つの確認ポイントを整理します。
過去3年の出題から見える「形式変更」
2024年度は、歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの引用を手がかりに、不確実な未来に必要な価値観を問う問題でした。2025年度は、リベラルアーツ教育の意義や、学びが人生にどう役立つかを論じる問題でした。
ところが2026年度は、課題文がなくなりました。受験生が「日本の内閣の一員」という設定で、社会をよりよくする新しい法律を提案する、政策提案型の出題に変わったのです。
2027年度にどの形式が出るかは断定できません。大切なのは、「課題文があるか」だけでなく「何を、どの立場から、どこまで説明するよう求められているか」を見極めることです。
FLA ① 試験開始後、最初に設問の条件を確認する
試験が始まったら、まず全ページを確認します。前年と形式が違っても、そこで焦る必要はありません。条件を読み、必要な作業を整理しましょう。
例えば2026年度は、新法の提案に加えて、社会の具体的な課題への対応、法律の実現可能性、制度の仕組み、その効果を説明することが求められました。ただ「社会をよくしたい」と書くだけでは、設問に十分答えたことにはなりません。
最初に「何を問われたか」を一行のメモにしておくと、書いている途中に論点がそれるのを防げます。「説明する」「提案する」など、設問の動詞によっても答案に求められる仕事は変わります。
FLA ② 課題文あり・なしで、構想の立て方を切り替える
2024・2025年度のように課題文がある場合は、引用や本文の中心的な考えを正確につかみ、それに対する自分の立場を決めます。課題文の要約だけで終わらず、そこから自分自身の論点へ発展させることが必要です。
一方、2026年度のように課題文がない場合は、何が問題なのかを自分で設定します。「教育格差を解消すべきだ」のような一般論から、誰がどのように困っていて、何を変える必要があるのかという具体的な問いへ絞り込みます。
2026年度は、個人的経験だけに頼らず、一般の読者にも納得できる公共的な理由で論じることが求められました。引用を使うか、実例をどう示すかも、その年の条件に合わせる必要があります。
いずれの形式でも、書き出す前に中心となる主張を一つ決めましょう。
FLA ③ 意見を並べず、一つの論理につなげる
FLAの英語エッセイでは、「多様性は大切だ」「教育は重要だ」といった抽象的な主張だけでは説得力が生まれません。
たとえば教育格差を取り上げるなら、家計の事情によって学習機会に差が生じること、その差を縮めるためにどんな制度が必要か、制度が実施されれば誰にどのような効果が生まれるかを順につなげます。
「問題→原因→具体的な提案→期待される効果」という因果関係が見えれば、読み手は主張を追いやすくなります。2026年度型の政策提案では、実施する主体や方法も示し、実現可能な提案にすることが重要です。
FLA ④ 5段落を意識し、結論まで書き切る
『鳥本』は、導入・本論3段落・結論の5段落構成を一つの基本形としています。導入で自分の立場を示し、本論では「1パラグラフ・1アイディア」を意識して、理由や具体例を展開します。
2024年度の価値観の問題なら、「守る価値」「見直す価値」「新たに必要な価値」と分けて論じる方法があります。2026年度の法律提案なら、本論の各段落に制度の異なる仕組みを置く方法が考えられます。
最後の結論では、新しい論点を増やす必要はありません。導入で示した立場と本論の要点を回収し、設問への答えとして完成させます。
FLA ⑤ 60分は「10分・45分・5分」を目安に使う
『鳥本』2027年度版が示す時間配分の一例は、設問の精読と構想10分、執筆45分、見直し5分です。大学が定めた配分ではなく、練習のための目安として考えてください。
2024〜2026年度には語数指定がなく、『鳥本』では300語余りを一つの目安としています。ただし、語数を増やすことより、設問の条件を満たし、結論まで書き切ることが先決です。
見直しでは、時制、冠詞、単数・複数、スペリングに加え、冒頭と結論の主張が一致しているかを確かめましょう。見直し時間を残すつもりで書くと、本番中の時間調整もしやすくなります。
まとめ
上智FLAの公募推薦では、形式が変わっても、設問の条件を正確に読み、自分の立場を示し、理由・具体例・効果を一つの筋道にまとめることが重要です。
直前期には、過去問や模擬問題を使って60分で通して書き、構想に時間をかけすぎていないか、結論まで完成できたかを確かめてください。書いた後に、各段落が同じ主張を支えているかを点検することも有効です。
課題に当事者意識を持ち、みずからコミットする姿勢をエッセイの言葉で表現することが、最も大切です。
上智 国際教養 公募推薦 2027年度入試のよくある質問
Q. 2027年度も、2026年度と同じ政策提案型の英語エッセイが出題されますか?
A. 2027年度も同じ形式になるとは限りません。2024・2025年度は課題文を読んで論じる形式でしたが、2026年度は課題文のない政策提案型に変わりました。どちらにも対応できるように準備し、本番では設問の条件を正確に読み取ることが重要です。
Q. 上智国際教養学部の公募推薦では、英語エッセイを何語くらい書けばよいですか?
A. 2024〜2026年度には語数指定がありませんでした。『鳥本』では、60分で完成させるための一例として300語余りを目安にしています。ただし、これは大学が指定した語数ではありません。重要なのは、十分な理由や具体例を盛り込み、論理的に一貫した答案を最後まで書き切ることです。
Q. 英語エッセイを60分以内に書き切れない場合、どう練習すればよいですか?
A. まず、書き始める前に答案の骨格を作る練習をしましょう。導入で示す主張、本論3段落で扱う論点、結論で確認する内容を簡単にメモします。『鳥本』の「構想10分・執筆45分・見直し5分」を参考に、実際に時間を計りながら練習してください。完璧な表現を探し続けるより、論旨を一貫させて最後まで完成させることが大切です。
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