募集12名程度の狭き門。6種類の英語資格、英語による小論文、そして課題解決型の出題
GLAP 国際コース選抜の募集人員は12名程度

立教大学GLAP(グローバル・リベラルアーツ・プログラム)の国際コース選抜入試は、募集人員が12名程度です。
本記事で扱う5つのコースの中で、最も枠が小さい入試になります。
GLAPは、英語でリベラルアーツを学び、1年間の海外留学を経験し、帰国後にHumanities、Citizenship、Businessの領域で専門性を深めていくプログラムです。
その入口として、GLAPでの勉学に強い意欲を持つ者を選抜します。
GLAP の出願には英語資格が必要です
まず、出願資格として、次のいずれかの英語資格を取得していることが求められます。
| 英語資格 | GLAP の基準 |
|---|---|
| ケンブリッジ英語検定 | 160点以上 |
| 英検 | CSE 2,600点以上 |
| GTEC | 1,180点以上 |
| IELTS(Academic) | 5.5以上 |
| TEAP | 309点以上 |
| TOEFL CBT | ※終了により利用できません |
| TOEFL iBT | 72点以上(2026年1月21日より前) Overall Score 4.0以上(同日以降) |
英検は級ではなくCSEスコアで示されている点に注意してください。2,600点という基準です。
なお、有効期限は、出願期間初日から遡って2年以内の受験とされています。早く取りすぎると使えない可能性がありますので、逆算して受験時期を決めてください。
最新の情報は立教大学GLAPの入試ページでご確認ください。
GLAP の選考は二段階。第2次は小論文と面接
まず、選考は2段階で行われます。
うち第1次選考は書類選考です。
そして第2次選考は、英語による小論文と面接試験です。
前年度の日程は次のとおりでした。
・Web出願期間:2025年9月11日から9月17日
・第1次選考 合格発表:10月29日
・第2次選考日:11月16日
・第2次選考 合格発表:12月8日
つまり、出願が9月中旬、第2次選考が11月中旬という流れです。年度により変わりますので、必ず最新の要項でご確認ください。
GLAP の筆記試験は「小さな作戦会議」に近い
ここから出題の中身に入ります。
GLAPの筆記試験は、英語の文章を読んで終わる試験ではありません。
英文で示された社会問題を読み取り、では自分ならどう働くかを考える試験です。
入試で見られているのは、単に英語環境に適応できそうかだけではありません。
読んだ情報を整理し、問題の核心をつかみ、現実に動かせる提案へと変換できるか。ここがGLAPらしい点です。
GLAPのアドミッション・ポリシーでは、自ら考え、行動し、世界と共に生きるグローバル・リーダーという方向性が示されています。
この言葉を「英語ができて海外で活躍する人」と理解すると、少し浅くなります。
GLAPでいうリーダーシップはもっと実践的です。誰の声を聞き、どの資源を使い、どの順番で問題を動かしていくのかを考える力です。
2年分のGLAP出題を並べる
当社の年度別レビューから、実際の出題を見てみます。
2025年度は、アメリカの大学におけるアファーマティブ・アクションをめぐる問題が扱われました。
大学が人種的多様性を保とうとしても、法的制限や制度上の壁がある。その中で、公平性と多様性をどう両立させるかが問われています。
2026年度:子どもの貧困と教育格差
2026年度は、日本の子どもの貧困と教育格差がテーマでした。
まずUNICEFのレポートで世界的な傾向が示され、続くパッセージはThe Mainichi(毎日新聞)からの抜粋で、日本の事例が論じられたあとに対策の必要性が訴えられる構成です。前年度と異なり、Tableは掲載されていません。
たとえば、子ども食堂や無料の学習支援のような民間の取り組み、学校の役割、教師の多忙さ、行政による予算や人員配置などが関わる、複雑な問題でした。
一見すると2年分のテーマはかなり違います。しかし出題の根本は共通しています。
社会問題を見て、誰かの責任だと片づけるのではなく、複数の立場から解決策を組み立てられるか。
なお、詳細は立教GLAPの傾向と対策から各年度のレビューをご覧ください。
Question 1・2は「情報を削る」試験
筆記試験では、Question 1・2として短答式の記述問題が出されます。
ここでは、長く書く力ではなく短く正確にまとめる力が必要です。
20から30語、または30から40語といった制限の中で、本文の核心を英文でまとめなければなりません。
これは意外に難しい作業です。
本文を読めていても、余計な情報まで入れてしまうと語数を超えます。逆に削りすぎると、答えるべき内容が落ちます。
必要なのは、本文の中からこの設問に本当に必要な情報は何かを見抜くことです。
Question 3は答案というより「提案書」
GLAPの本丸は、Question 3の英文エッセイです。
ここでは社会問題について、自分の立場から解決策を提案します。
特に2026年度は、2つの異なる立場を組み合わせる形式でした。たとえば教師と政治家、民間支援団体のスタッフと行政官のように、現場と制度の両方から問題を見る必要があります。
この形式では、ただ「子どもを助けるべきだ」と書いても足りません。
教師として何ができるのか。政治家として何を制度化できるのか。行政はどのように予算や人員を配置できるのか。民間団体の支援を、どうすれば一部の地域だけで終わらせずに広げられるのか。
こうした具体性が必要です。気持ちの強さよりも、提案の組み立て方が見られます。
何をするかと、それによって何が改善するかを、常にセットで書いてください。
GLAP 対策:ニュースを「役割別」に読む
GLAPを目指すなら、社会問題に触れるときの読み方を変える必要があります。
ニュースを読んだあとに、かわいそう、大変そう、政府が何とかすべきだ、で止めないことです。
たとえば教育格差の記事を読んだら、次のように考えてみてください。
教師なら何ができるか。学校なら何を変えられるか。自治体ならどの制度を作れるか。国ならどこに予算をつけられるか。NPOならどの部分を支えられるか。生徒や地域住民はどう関われるか。
同じ問題を複数の役割から見る練習が、Question 3に直結します。
さらに、現場でできる小さな支援と、制度として広げる仕組みをつなげて考えることが重要です。
GLAPのエッセイでは、思いやりを仕組みに変える力が求められています。
準備の材料をどこに求めるか
募集12名程度という枠に対して、対策の情報は多くありません。
『鳥本』は、この領域だけを専門に、過去問の分析から評価される答案までの道筋を一冊にまとめた対策テキストです。
なお、2026年度の立教GLAPでは、『鳥本』の予想問題に対応する内容が本番で出題されました。
年度をまたいだ分析にもとづく出題予想を収録しています。
教材の全体像は『鳥本』とはのページでご覧いただけます。
GLAP 国際コース選抜のまとめ
立教GLAPの国際コース選抜入試は、募集人員12名程度。出願には6種類のいずれかの英語資格が必要です。
また、選考は、第1次が書類選考、第2次が英語による小論文と面接試験です。
筆記では、英文で示された社会問題を読み、必要な情報を短く整理し、現実的な解決策として組み立てる力が問われます。
英語長文や英文エッセイの練習に加えて、社会問題を「誰が、どの立場で、どう変えられるか」という視点で考えてみてください。
その積み重ねが、GLAPで問われる課題解決型リーダーシップにつながります。
GLAP 国際コース選抜のよくある質問
Q. 募集人員は何名ですか。
A. 国際コース選抜入試(GLAP)の募集人員は12名程度です。
Q. 英検は何級が必要ですか。
A. 級ではなくCSEスコアで示されており、2,600点以上が基準です。ほかにIELTS 5.5、TEAP 309、TOEFL iBT 72(2026年1月21日以降の受験はOverall Score 4.0)なども利用できます。
Q. 英語資格の有効期限はありますか。
A. 出願期間初日から遡って2年以内の受験とされています。取得時期にご注意ください。
第2次選考についてのよくある質問
Q. 第2次選考では何が課されますか。
A. 英語による小論文と面接試験です。
Q. 短答式の問題は何語で答えますか。
A. 過去には20から30語、または30から40語といった制限がありました。年度によって変わりますので、最新の過去問でご確認ください。
Q. 社会問題の知識はどこまで必要ですか。
A. 専門知識より、複数の立場から解決策を組み立てる力が問われます。ニュースを読むときに、誰がどの立場で何をできるかを考える習慣が有効です。
立教 GLAP 国際コース選抜は募集12名程度と枠が小さく、出願資格の英語スコアを早く確保できるかが分かれ目になります。そのうえで、英語による小論文の型を固めてください。