英語資格が出願の必須条件。二段階選抜、小論文60分、そして英語と日本語の面接
英米文学科 自己推薦は「英語資格取得者が対象」

青山学院大学文学部英米文学科の自己推薦入学者選抜には、要項の表紙にはっきりと書かれていることがあります。
英語資格取得者を対象、という一文です。
つまり英語資格を持っていることが、出願の入口になります。持っていなければ出願できません。
また、英米文学科の要項の趣旨には、明確な学習・研究目標に向かって勉学に励む高い熱意を持ち、かつ学科専門科目を修めるにあたってその根幹を成す英語の運用能力に秀でた人物を求める、と示されています。
なお、英米文学科 自己推薦の募集人員は約30名です。
英米文学科の出願に使える英語資格は5種類
まず、出願資格として示されているのは、次のA〜Eのいずれかです。
| 記号 | 英語資格 | 基準 |
|---|---|---|
| A | 実用英語技能検定(英検) | 準1級以上 |
| B | TOEIC L&R / S&W | L&R 730・S 130・W 140以上 |
| C | TOEFL iBT | 68以上(2026年1月21日以降は3.5以上) |
| D | TEAP(4技能) | 300点以上 |
| E | IELTS(Academic) | オーバーオール・バンド・スコア5.5以上 |
A. 実用英語技能検定 準1級以上
従来型のほか、英検S-CBT、英検CBT、英検2020 1day S-CBT、英検S-Interview、英検2020 2days S-Interviewが有効です。
英検・TOEIC・TOEFLで出願する場合
B. TOEIC L&R 730点以上、かつ Speaking 130点以上、Writing 140点以上
SpeakingとWritingのスコアは、受験日が異なる組み合わせでも出願できます。ただしTOEIC IP(Institutional Program)は不可です。
C. TOEFL iBT
2026年1月20日以前の試験は68点以上、2026年1月21日以降の試験は3.5以上とされています。スコア体系の変更にともなう区分ですので、受験時期にご注意ください。Test Date Scoresの総合スコアに限り、MyBest Scoresは不可。TOEFL ITPも不可です。
TEAPとIELTSで出願する場合
D. TEAP(4技能)300点以上
複数回受験した場合、各技能の最高点を組み合わせた総合点が資格を満たせば出願できます。2025年度第1回以降のテストが対象です。
E. IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上
コンピューター版を含みます。One Skill Retakeは不可です。
なお、英米文学科では、B、C、Eについては、出願書類提出期間末日より2年以内に取得したものが有効です。
なお、最新の情報は青山学院大学の自己推薦のページと要項でご確認ください。
英米文学科 自己推薦の選考は二段階。試験は10月
まず、この入試は、第一次審査と第二次審査に分かれています。
第一次審査は書類審査です。ここを通過した人だけが第二次審査に進みます。
第二次審査の試験日は2026年10月24日(土)、会場は青山キャンパスです。
さらに、2027年度入試の日程は次のとおりです。
・Web出願登録:2026年8月27日から9月10日
・出願書類提出:2026年9月7日から9月10日(郵送必着)
・第一次審査 合格発表:2026年10月16日から10月24日
・第二次審査 試験日:2026年10月24日
・第二次審査 合格発表:2026年11月16日から11月30日
つまり、第一次審査の合格発表が10月16日から、第二次の試験が10月24日です。書類の結果が出てから試験までは1週間ほどしかありません。 筆記の準備は結果を待たずに進めておく必要があります。
英米文学科の第二次審査は「小論文」と「面接」
次に、第二次審査で課されるのは2つです。
まず、小論文(英語および日本語)10:30〜11:30
要項には「英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く」と説明されています。試験時間は60分です。
一方、面接(英語および日本語)14:00〜
面接も英語と日本語の両方で行われます。
つまり、筆記だけの入試ではない、という点を押さえておいてください。
英語で読み、英語で書き、日本語でも書き、そのうえで英語と日本語で話す。4技能をひととおり使う選抜になっています。
英米文学科の出題:ごみが教室に変わる話
次に、英米文学科の出題を、当社の年度別レビューから見てみます。
たとえば、2026年度は、南米コロンビアの社会起業家たちが推進する「Conceptos Plásticos」プロジェクトをめぐる英文が出題されました。
また、課題文は前年度と同様、英検準1級レベルで約520語のパッセージです。語彙自体は親しみやすく、物語を追うように読み進められるストーリー仕立てでした。
ただし、読みやすく感じることと正確に理解できることは別です。
課題文が問いかけていたこと
つまり、使い捨てられたプラスチックを建築資材に変え、住宅や学校をつくる。その技術が、貧困層の生活自立、途上国における感染症対策、災害に強いインフラ整備、雇用の創出へとつながっていく。
そのため、求められたのは、表面的に「プラスチックを再利用している」と読むことではありません。
誰の、どのような困りごとが、技術と経済の仕組みによってどう解決されたのか。 その因果のルートを立体的に整理する読解の精度です。
問題Iと問題II:日本語と英語の両方で書く
まず、問題Iは、下線部分の内容を、本文全体の論旨の中で具体例を挙げつつ、日本語で説明するものでした。
ただし、下線部だけを日本語に置き換える答案では不十分です。
プラスチックごみが下水にたまることでマラリア拡大につながっていたこと、雨季に泥レンガの学校が頻繁に建て直しを必要としていたこと、工場が主に女性を雇用し550以上の教室を生み出したこと。ここまで本文の具体例を使って説明する必要がありました。
つまり、英文の正確な理解と要点の把握、さらにそれを明確かつ簡潔な日本語で説明できる運用能力が問われています。
問題II:自分の解決策を英語で書く
一方、問題IIは、長文に示されていない、受験者オリジナルの課題解決法を80から100語の英文で述べるものでした。
さらに、設問は、環境中のプラスチックごみを減らすための他の効果的な方法を尋ね、さらに自分の経験を盛り込むことを求めています。
そのため、この条件があるため、一般論だけでは答案が弱くなります。
リサイクルが大切だと書くだけでなく、マイボトルを使う、過剰包装を避ける、学校や家庭で分別を徹底するなど、自分の生活の中にある具体例と結びつける必要がありました。
なお、英米文学科の詳細は青学 英米文学科の傾向と対策から各年度のレビューをご覧ください。
英米文学科に向けた対策の方向
一般英字誌レベルの英文に慣れる
約520語、英検準1級レベルという水準が続いています。英字紙や英字雑誌などを読み慣れておくと役立ちます。
社会課題を因果関係で整理する練習
環境問題を「ごみを減らす話」として終わらせない。何が何につながっているのかを図にできるくらい整理する習慣をつけてください。
日本語で説明する練習も必要
問題Iは日本語です。英語ができても、日本語で簡潔にまとめる力がなければ得点になりません。ここは見落とされがちです。
自分の経験と結びつける準備
世界の問題を遠い話として語るのではなく、自分の経験から具体的に考える姿勢を養ってください。問題IIで直接効いてきます。
英米文学科 自己推薦のまとめ
青学英米文学科の自己推薦入学者選抜は、英語資格取得者を対象とした選抜です。英検準1級、TOEIC、TOEFL iBT、TEAP 300、IELTS 5.5のいずれかが必要になります。
また、選考は二段階。第一次は書類審査、第二次は小論文(英語および日本語)60分と、面接(英語および日本語)です。募集人員は約30名です。
つまり、小論文では、英文を読み、日本語で説明し、英語で書く。この3つを60分で行います。
日本語の説明力と、自分の経験に引きつけて書く力。この2つが、英語力と同じくらい効いてきます。
英米文学科 自己推薦のよくある質問
Q. 英語資格を持っていなくても出願できますか。
A. この選抜は英語資格取得者を対象としています。要項に示されたA〜Eのいずれかの基準を満たす必要があります。
Q. TEAPは何点必要ですか。
A. 4技能で300点以上とされています。複数回受験した場合、各技能の最高点を組み合わせた総合点で基準を満たせば出願できます。
Q. 第二次審査では何が課されますか。
A. 小論文(英語および日本語)60分と、面接(英語および日本語)です。小論文は「英文を読み、英語と日本語の両方で文章を書く」と説明されています。
第二次審査についてのよくある質問
Q. 面接は英語だけですか。
A. 英語および日本語と示されています。両方の準備が必要です。
Q. 英作文は何語くらい書きますか。
A. 2026年度の問題IIは80から100語の英文で答える形式でした。ただし年度によって条件は変わりますので、最新の過去問でご確認ください。
Q. 日本語の記述対策も必要ですか。
A. 必要です。2026年度の問題Iは、本文の内容を具体例を挙げて日本語で説明する出題でした。
青山学院 英米文学科 自己推薦は、英語資格を持っていることが出願の入口です。資格を確保したうえで、小論文と面接に向けた準備に入ってください。