早稲田 SILS AO入試は「英語が得意」だけで大丈夫? - EXAM COLLEGE
~ English, Your Wings ~|国際系総合型選抜 対策テキスト出版

早稲田 SILS AO入試は「英語が得意」だけで大丈夫?

「英語ができる」だけでは足りない理由と、SILS 筆記審査に向けた対策の考え方

筆記審査で本当に見られている力

早稲田大学国際教養学部、通称 SILS を目指す受験生の中には、
「英語が得意なら、SILSのAO入試も何とかなるのでは?」
と思っている人も多いかもしれません。

たしかに、SILSの入試で高い英語力が必要なのは間違いありません。筆記審査では、英語の長文を読み、設問に答え、さらに英語でエッセイを書く力が求められます。語彙力、文法力、読解力、表現力のどれも大切です。

ただし、SILSのAO入試は、単なる「英語ができるかどうか」の試験ではありません。むしろ大切なのは、英語を使って、どのように考えるかです。

SILSが見ているのは「国際教養」

SILSは、International Liberal Studies を掲げる学部です。

リベラルアーツとは、ひとつの専門分野だけに閉じこもるのではなく、社会、文化、科学、倫理、言語など、さまざまな分野を横断しながら物事を考える学びです。

そのため、SILSの入試でも、単に英文を正確に読めるだけでは不十分です。たとえば、次のような力が求められます。

• いくつかの立場を比べながら考える力
• 社会問題を一面的に見ない力
• 自分の意見を論理的に組み立てる力
• 異なる価値観を理解しようとする姿勢
• それを英語でわかりやすく表現する力

つまり、英語はゴールではなく、考えるための道具です。

SILSの筆記審査では、その道具を使って、世界や社会、人間についてどこまで深く考えられるかが見られていると言えます。

近年の出題テーマはかなり幅広い

近年のSILS AO入試では、扱われるテーマもかなり多様です。

2025年度には、有機農業、シンガポールの言語政策、代替医療をめぐる家族間の対立などが扱われました。どれも、「これが唯一の正解です」と簡単に言い切れるテーマではありません。

たとえば、科学的に正しいことを重視するべきなのか、それとも家族関係を壊さないことを重視するべきなのか。経済的な合理性を優先するのか、文化的なアイデンティティを守るのか。こうした複数の価値がぶつかる問題が出題されています。

さらに2026年度には、自己と他者の比較、ユーモアの翻訳、動物実験と科学的方法など、より抽象的で学際的なテーマが出題されました。心理、文化、言語、科学を横断するような内容です。

この流れを見ると、SILSの筆記審査では、英語を読む力だけでなく、「正解のない問い」に対して、自分なりの立場を作る力が重要だとわかります。

では、どう対策すればいいのか

SILSを目指すなら、英単語や英文法の勉強だけで対策を終えてしまうのは危険です。

もちろん、英語の基礎力は必要です。ですが、それに加えて、日頃から社会問題や文化的なテーマについて、自分の頭で考える習慣を持つことが大切です。

たとえばニュースを読んだときに、ただ「賛成」「反対」で終わらせず、少しだけ立ち止まって考えてみてください。

「この問題では、何と何が対立しているのか」
「どちらの立場にも、どんな理由があるのか」
「自分なら、どの価値を重視して判断するのか」

こうした思考の積み重ねが、SILSのCritical Writingにつながっていきます。

また、英文エッセイでは、ただ感想を書くのではなく、立場・理由・具体例・結論をはっきりさせることが必要です。限られた時間の中で、自分の考えを読み手に伝わる形にまとめる練習をしておきましょう。

まとめ

早稲田SILSのAO入試で必要なのは、「英語が得意」ということだけではありません。

英語で読み、英語で考え、英語で自分の立場を表現する力が必要です。そして、その背景には、社会・文化・科学・倫理などを幅広く考える国際教養が求められています。

SILSを目指す人は、英語力を磨くことに加えて、「自分はこの問題をどう考えるのか」を言葉にする練習を、少しずつ積み重ねていきましょう。

その積み重ねが、SILSの筆記審査で本当に必要になる力です。


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